オオシマザクラの雪景色と、それぞれの記憶

雪の予報の朝、2020年の写真を取り出した

今日は雪の予報です。箱根から多摩地方にかけては降雪量15センチとのこと。他の天気予報サイトでは一日中雨の予報も出ており、どちらになるのだろうと思いながら、外を眺めています。

そんな朝、ふと取り出したのが2020年3月29日に撮影した一枚です。

近所の公園にあった、大きな桜の木

多摩市の近所の公園に、大きな桜の木がありました。私はオオシマザクラだと思いながら、毎年楽しみに眺めていましたが、品種は定かではありません。

この木は2年ほど前、暑い盛りに突然倒れてしまい、今は切り株が残るのみ。あれほど存在感のあった景色が、すっかり変わってしまいました。

それぞれの人に、それぞれの思い出がある

近所の方それぞれに、この木への思い出があります。

私はかつて、満開のこの桜の前で3人の写真仲間の記念写真を撮りました。皆さんとても嬉しそうに笑っていました。そのうちのお二人が、すでに天に旅立たれました。その写真は今もずっと部屋に飾っています。

近所の友人は、「亡き夫との思い出のサクラ」といつも話してくれます。ポストカードにしてお渡ししたとき、「夫にも見てもらうね」と喜んでくださいました。

白からピンクへ、香りとともに斜面に広がる花

最初は白く咲き、日を追うごとにかわいらしいピンクへと変わっていく花。そして、斜面に広がる良い香り。オオシマザクラは、そんな静かな美しさを持つ桜です。

あの桜は今でも、みんなの心の中に生きています。

雪が積もった桜、その一枚に見えるもの

そして、その桜の木に雪が積もったところを撮ったのが、この一枚です。何とも言えない美しさと静けさの中に、何か輝くものが見えて——たとえ今はそこになくても、確かに「ある」と思えるのです。

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